VAST ラッパ広告

Product
Video Cloud
対象となる役割
広告操作
バージョン
Brightcove 5
モジュール
Advertising API
エディション
Pro, Enterprise

このトピックでは、VAST 広告標準の機能である、VAST 広告ラッパーを Brightcove プレーヤと使用する方法について説明します。

VAST 標準は、ラッパーの使用をサポートします。 VAST ラッパとは、VAST インライン広告を含んでいない代わりにサード パーティの広告サーバーへのリダイレクトに関する情報を含む VAST 応答です。 これにより、様々な企業がセカンダリ広告サーバーから広告インベントリを提供できます。 VAST ラッパのリダイレクトは、さらに別の VAST ラッパを指すことができるので、最後には VAST インライン広告をポイントする一連の VAST ラッパを作成できます。

ロードされる各 VAST ラッパー広告には、VAST 広告が到達すると報告されるべき追跡情報が含まれます。これは、最後の広告の提供に関与する全当事者に通知するためです。

VAST 標準の実装は、広告提供技術により異なる場合があります。Brightcove は、IAB の VAST 2.0 仕様に準拠しており、VAST 広告フォーマットの広告提供シナリオには、まだサポートしていないものもあります。シナリオがサポートされていることを確認するため、VAST 実装に着手する前にドキュメントを注意深く参照してください。VAST 広告フォーマットおよび VAST XML についての詳細は、VAST 広告フォーマットとフォーマット コードを参照してください。VAST サポートの追加に要望がおありの場合は、広告フォーラムに投稿してください。

VAST ラッパの XML 要素

VAST ラッパは次の XML 要素を含むことができます。

要素名 説明 子要素
VideoAdServingTemplate 外部コンテナ要素 Ad
Ad id 属性を備えた必須のトップレベル要素 Wrapper
Wrapper ラッパ サブ要素用のコンテナ AdSystem、VASTAdTagURL、Impression、
AdSystem ソース広告サーバーを識別する文字列  
VASTAdTagURL セカンダリ広告サーバーの位置を持つ URL 要素を含んでいます。 URL
Impression 広告の表示が始まりパブリッシャの支払いとなる場合に呼ばれる URL を含んでいます。詳細は、こちらを参照してください URL
TrackingEvents 1 つ以上の Tracking 要素を含んでいます。詳細は、こちらを参照してください Tracking
Tracking イベントのタイプ(start、midpoint、または complete)およびイベントを送信する先の URL を指定します。 URL
URL VASTAdTagURL、Impression、または Tracking イベント専用の URL。URL での特殊文字の問題を回避するため、URL のテキストは <![CDATA[]]> タグの中に入れてください。  

VAST ラッパの例

VAST ラッパの XML がどのようなものか、次に例をあげます。

<VideoAdServingTemplate 
    xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance" 
    xsi:noNamespaceSchemaLocation="vast.xsd">
    <Ad id="videoAd_wrapper">
        <Wrapper>
<AdSystem>AdServer</AdSystem>
            <VASTAdTagURL>
                <URL <![CDATA[http://www.secondaryadserver.com/ad/tag/parameters?time=1234567]]> </URL>
            </VASTAdTagURL>
            <Impression>
 		<URL id="myImpression">
                  <![CDATA[http://www.primarysite.com/tracker?imp]]>
                </URL>
           </Impression>
	   <TrackingEvents>
	        <Tracking event="start">
		    <URL id="adSimulator0">
                      <![CDATA[http://www.secondaryadserver.com/ad/start]]>
                    </URL>
		</Tracking>
		<Tracking event="midpoint">
		    <URL id="adSimulator0">
                      <![CDATA[http://www.secondaryadserver.com/ad/midpoint]]>
                    </URL>
		</Tracking>
		<Tracking event="complete">
                    <URL id="adSimulator0">
                      <![CDATA[http://www.secondaryadserver.com/ad/complete]]>
                    </URL>
		</Tracking>
	   </TrackingEvents>
        </Wrapper>
    </Ad>
</VideoAdServingTemplate>

Brightcove が VAST ラッパのリダイレクトを処理する方法

VAST ラッパは、実際の VAST 広告を含む代わりに、別の VAST ラッパへのリダイレクトを含むことができます。リダイレクトの使用により、広告要求を複数の広告ソースに連続的に行うことができ、再生に利用できる広告が存在する可能性を最大化できます。ただし、リダイレクトの連鎖の数に制限がないと、プレーヤ体験が苦しいものになります。したがって、Brightcove プレーヤでは、リダイレクトの最大数を最初の広告要求から数えて 3 回、そしてリダイレクトの最大待ち時間を 5 秒に制限しています。たとえば、下のシーケンスではリダイレクトのカウンタは次のようになります。

  1. 最初の広告要求が行われます。リダイレクト カウンタは 1 です。
  2. 最初の広告要求によって VAST ラッパ広告が返され、リダイレクトの呼び出しが行われます。リダイレクト カウンタは 2 です。
  3. 最初のリダイレクトの結果、別の VAST ラッパ広告が返され、広告要求が行われます。リダイレクト カウンタは 3 です。
  4. 2 番目のリダイレクトの結果として、3 番目の VAST ラッパ広告が返されます。リダイレクト カウンタは 4 です。リダイレクト カウンタの値が 3 を超えたので、プレーヤはそれ以上の広告要求を行わず、広告は表示されません。

5 秒の累積タイムアウトは、複数の VAST ラッパ リダイレクトに適用されます。すなわち、5 秒の後に VAST 広告応答に到達しなかった場合、または最大値である 3 つのリダイレクトがすでに行われた場合、Brightcove プレーヤは VAST 応答のリダイレクトをやめて、動画コンテンツの再生を続けます。

VAST ラッパによるインプレッションの追跡

ロードされる各 VAST ラッパ広告に対してインプレッション追跡情報が収集されます。VAST インライン広告に到達したときに、開始、中間点、および完了のインプレッション ポイントが報告されます。プレーヤが表示する唯一の広告は、最後の VAST インラインで広告です。VAST ラッパ広告のいずれかに含まれる他のインライン広告は無視されます。

たとえば、VAST 広告をポイントするセカンダリ広告サーバーへのリダイレクトを含む VAST ラッパ広告があると仮定します。VAST ラッパの構造は以下のとおりです。

VideoAdServingTemplate
  Ad
    Wrapper
      AdSystem
      VASTAdTagURL
        URL(セカンダリ広告サーバーの場所)
      Impression
        URL =http://primaryadserver.com/impression
      TrackingEvents
        Tracking event="start"
          URL =http://primaryadserver.com/start
        Tracking event="midpoint"
          URL=http://primaryadserver.com/midpoint
        Tracking event="complete"  
          URL =http://primaryadserver.com/complete

セカンダリ広告サーバーは、次のような VAST 広告をポイントしています。

VideoAdServingTemplate
  Ad
    Wrapper
      AdSystem
      Video
        MediaFiles
          MediaFile
            URL(動画広告の場所)
      Impression
        URL=http://secondayadserver.com/impression
      TrackingEvents
        Tracking event="start"
          URL =http://secondaryadserver.com/start
        Tracking event="midpoint"
          URL=http:// secondaryadserver.com/midpoint
        Tracking event="complete"
          URL =http:// secondaryadserver.com/complete

セカンダリ広告サーバーが提供する VAST 広告に到達し、Brightcove プレーヤで再生されると、次のインプレッションおよび追跡イベントが報告されます。

イベント URL の宛先
インプレッション http://primaryadserver.com/impression
http:// secondaryadserver.com/impression
start http://primaryadserver.com/start
http:// secondaryadserver.com/start
midpoint http://primaryadserver.com/midpoint
http:// secondaryadserver.com/midpoint
complete http://primaryadserver.com/complete
http:// secondaryadserver.com/complete

VAST ラッパの制限

  • Brightcove では、最大 3 回のラッパのリダイレクト、および表示する実際の VAST インライン広告応答に到達するまでの最大 5 秒の待ち時間をサポートしています。これらを超えると、広告要求がタイムアウトとなり、動画コンテンツ再生を続けます。
  • Brightcove では動画広告ラッパ応答のみをサポートします。コンパニオン バナーを備えた VAST ラッパ応答はサポートしません。
  • Brightcove では、同じ広告応答内でのインライン要素とラッパ要素の混在をサポートしません。たとえば、OpenX などの広告サーバーは、同じ VAST xml 応答内でインラインのコンパニオンとラッパ動画広告を返します。これはサポートされません。
タグ
VAST