DVR でライブ ストリーミング動画を配信する

Product
Video Cloud
対象となる役割
パブリッシャ
バージョン
Brightcove 5
エディション
Enterprise

このトピックでは、Video Cloud プレーヤから、DVR 付きライブ ストリーミング動画を配信する手順を説明します。

DVR は Akamai HD 搭載のプレーヤ機能の 1 つであり、ライブ ストリーミング動画は、視聴者のデジタル ビデオ レコーダから再生されているかのように動作します。ライブ イベントをストリーミング配信しているときに、DVR のコントロール機能により、ライブ イベントの進行中も視聴者は巻き戻しをすることができ、重要部分を見直したり見逃したクリップをチェックすることができます。イベント終了後は、オンデマンド版を編集準備している間に、視聴者がライブ ストリームのアーカイブ版を見られるよう、ストリームをプレーヤ上に置いておくこともできます。

DVR がアクティブなプレーヤ
DVR 付きライブ動画を表示している Video Cloud プレーヤ

Video Cloud の DVR 付きライブ ストリーミング動画機能を使用すると、Video Cloud プレーヤ内でライブ ストリーム接続のロードおよび管理ができます。カスタム開発や複雑な統合は必要ありません。Video Cloud ライブ ストリーミング動画統合は、オンデマンド動画と同じフレームワークを基盤としているため、Video Cloud の他のサービス機能も利用できます。これには、すべてのメタデータ、スケジュール機能、地域制限、ローカライズド プレーヤ、およびオンデマンド動画とライブ動画を同じプレイリストに混在させる機能が含まれます。

DVR 付きのライブ ストリーミング サポートを使用できるのは、Video Cloud Enterprise パブリッシャのみです。DVR なしのライブ ストリーミング動画サポートを使用できるのは、Video Cloud Pro および Enterprise パブリッシャです。DVR によるライブ動画は Akamai HD を搭載していますが、DVR でライブ動画を表示するため、ビデオ オンデマンド用の CDN として Akamai を使用する必要はありません。

DVR でライブ動画を配信する手順の概要

Video Cloud プレーヤを通して DVR 付きライブ動画を配信するために必要な手順は、次のとおりです。

  1. Video Cloud アカウントをリモートアセット用に有効に設定し、ライブ DVR 証明書をリクエストする
  2. エンコーディング ソフトウェア ソリューションを選択する
  3. エンコーディング ソフトウェアに EntryPoint を構成する
  4. ライブ ストリーム用の動画を Video Cloud メディア ライブラリで作成する。これは、リモート アセットを持つ動画である必要があります。
  5. ライブ ストリーミングをプレーヤに割り当てる

Video Cloud アカウントをリモートアセット用に有効に設定し、ライブ DVR 証明書をリクエストする。

DVR 付きストリーミング ライブ動画を Video Cloud プレーヤに配信するには、リモート アセットに対して Video Cloud アカウントを有効にする必要があります。デフォルトではリモート アセットは無効に設定されています。ブライトコーブ カスタマ サポートに連絡し、リモート アセットに対してアカウントを有効にするように依頼してください。同様に、「リモート動画ファイルで動画を作成する」で、Video Cloud のリモート アセット機能についての詳細を参照してください。

ブライトコーブ カスタマ サポートに連絡する際には、DVR を使ったライブ イベントのストリーミングを希望する旨をお伝えください。カスタマ サポートが、DVR ストリーム設定の ライブ HD を作成し、貴社にライブ ストリームに関する以下の情報を送ります。

設定 説明
プライマリ Entrypoint RTMP URL
バックアップ Entrypoint RTMP URL
ユーザー名 entrypoint 用ユーザー名
パスワード entrypoint 用パスワード
Remote URL ライブ ストリーム用 URL

エンコーディング ソフトウェア ソリューションを選択する

ライブ動画を、リアルタイムで CDN にストリーミングしながらキャプチャできるハードウェアおよびソフトウェアを選択してインストールします。たとえば、Adobe は、Flash Media Live Encoder の無料ダウンロードを提供しています。Flash Media Live Encoder ソフトウェアは、On2 VP6 および H.264 形式のエンコードに使用できます。また、放送レコーディングを静的アセットとして保存し、それを編集して、Video Cloud アカウントにオンデマンド動画としてアップロードし、ライブ イベントの終了後もライブ動画を使用できるようにすることができます。

他にも、動画を Flash Media Server に配信するためのハードウェアおよびソフトウェア ソリューションが数多くあります。具体的なワークフローのために最適なソリューションは、動画制作チームまたはパートナにお問い合わせください。

エンコーディング ソフトウェアに EntryPoint を構成する

エンコーディング ソフトウェアを、ブライトコーブから提供されたライブ ストリーム エントリポイントに公開するよう設定します。たとえば、Adobe Flash Media Live Encoder(FMLE)を使用しており、ストリームを Akamai に公開する場合を考えます。FMLE において、FMS URL パラメータをブライトコーブが提供したプライマリ Entrypoint URL に合致させるよう設定します。設定すると、次のようになります。

  • FMS URL: rtmp://something.akamaientrypoint.net/EntryPoint


FMLE でライブ ストリーム パラメータを設定する

    ストリーム名は必ず空白でなければなりません。FMS URL と remote-url はまったく別の値です。FMS URL は、Adobe Flash Media Live Encoder がストリーム データを CDN に書き込む場所であり、remote-url は、プレーヤが動画ストリームを CDN から取得する場所です。

    接続を開始する際、ストリームの公開を認証するためにユーザー名とパスワードの入力を促す画面が表示されます。ブライトコーブから提供されたライブ ストリーム証明書を入力してください。

    同じストリーム URL およびストリーム名は、同時でなければその後の複数の放送で再使用できます。この場合、その後の放送で、同じ Video Cloud 動画オブジェクトを各放送に合わせてメタデータを編集して使用することができます。DVR 付きライブ ストリーミングを使用する際には、その後のブロードキャストは、ストリームの後ろに追加されます。ストリームからアーカイブされたイベントを削除したいときは、カスタマ サポートに連絡してください。カスタマ サポートは、ライブ ストリームのセグメントを切り取り、また配信範囲を永久的に削除します。

    リモート URL 値のエレメント

    リモート URL 値には文字列 [EVENT_ANGLE_BITRATE] が埋め込まれます。リモート URL のこの部分を、ライブ ストリーム用の適切な値に替える必要があります。Akamai が指定する次のような命名規則に従う必要があります。

    • イベント、アングル、ビットレートは、英字でなければなりません。
    • 値はアンダーラインで区分しなければなりません。
    • イベントは、同じストリームについては同一でなければなりません。
    • アングルは、同一のイベントを別の角度から撮影している場合以外は、固定しなければなりません。
    • ビットレートは、ライブ ストリームで使用されるビットレートと同じでなければなりません。

    たとえば、次のような [EVENT_ANGLE_BITRATE] ストリングになります。BostonGardenDec2010_center_300k 

ライブ ストリーム用の動画を Video Cloud で作成する

Video Cloud アカウントでライブ ストリームを動画として作成するには、リモート アセットを使用する動画を作成します。以下のいずれかを使用して、この動画を作成できます。

Media モジュールを使用してライブ ストリーム動画を作成する

Media モジュールを使用してライブ ストリーム動画を作成できます。Media モジュールで以下を行います。

  1. [動画の追加] をクリックし、[リモート アセット] を選択します。
  2. [メディアをライブラリに追加] 画面で、動画タイプとして [ライブ] を選択します。配信タイプとして Akamai HD を選択します。
  3. ライブ ストリームの各レンディションについて、ライブ ストリームの URL を入力します。詳細については「レンディション情報を入力する」を参照してください。

詳細については、「Media モジュールを使用してリモート アセットで動画を作成する」を参照してください。

    ライブ動画ストリームについて、XML マニフェストを作成およびアップロードする

    Video Cloud の FTP バッチ プロビジョニングおよびリモート アセット機能を使用して、ライブ ストリームを表示する動画を作成するには、以下の手順を行います。

    1. ライブ ストリームを識別し動画のメタデータを設定する XML マニフェストを作成します。
    2. XML マニフェストを Video Cloud FTP バッチ プロビジョニング サーバーにアップロードします。

    XML マニフェストは、通常の Video Cloud FTP バッチ プロビジョニング マニフェストです。FTP バッチ プロビジョニング機能について、および FTP バッチ プロビジョニングを使用してリモート動画ファイルで動画を作成する手順について参照してください。XML マニフェストには、以下の属性を伴う <remote-asset> 要素を含める必要があります。

    属性 説明
    refid ストリームの参照 ID。この参照 ID は、<remote-asset> 要素を、XML マニフェスト内の <title> 要素にリンクします。
    remote-url これは、ブライトコーブ カスタマ サポートから受け取ったライブ ストリーム用のリモート URL です。この URL の真ん中のストリング[EVENT_ANGLE_BITRATE] の値を、あなたのイベント、アングルおよびビットレートに替えてください。
    remote-stream-name 空白にしておく。
    video-duration -1
    video-codec ON2(実際には H.264 を使用している場合でも、この設定にしてください)
    size -1
    controller-type AKAMAI_HD_LIVE に設定しなければなりません。

    多重ビットレート ストリームを作成する場合は、マニフェストに、ライブ ストリーム レンディションごとに個別の <remote-asset> 要素が必要です。

    XML マニフェストには <title> 要素も含める必要があります。この要素には、flash-full-refid 属性を含める必要があります。この値は、<remote-asset> 要素の refid 属性です。<title> 要素には、ライブ動画に関する便利なメタデータも含めることができます。<title> 要素 にメタデータを設定する詳細については、「FTP バッチプロビジョニング:XML マニフェストのリファレンス」を参照してください。

    ライブ動画 XML マニフェストの例

    以下は、ライブ ストリーム用 XML マニフェストの例です。

    <?xml version="1.0" encoding="utf-8" ?>
    <publisher-upload-manifest publisher-id="BC ACCOUNT ID" preparer="NAME" report-success="true">
        <notify email="EMAIL ADDRESS" />
        <remote-asset refid="livevideoasset_300kbps"
          display-name="ライブ動画アセット - 300 kbps"
          type="VIDEO_FULL"
          remote-url="http://something.akamaihd.net/conference_angle1_300k@12345"
          remote-stream-name=""
          video-duration="-1"
          size="-1"
          video-codec="ON2"
          controller-type="AKAMAI_HD_LIVE"
          />     
        <title name="Akamai ライブ HD および DVR ストリーミングのタイトル"
               refid="Akamai-Live-HD-and-DVR"
               video-full-refid="livevideoasset_300kbps"
               active="TRUE">
          <short-description>1 つのレンディションのライブ ストリーミングのタイトル</short-description>
        </title>
    </publisher-upload-manifest>
    

    DVR でライブ動画の多重ビットレート ストリーミングを構成する

    同じライブ動画ソースから、品質レベルの異なる複数のストリームを作成できます。プレーヤが、各視聴者の帯域幅とプレーヤのサイズに最も合ったレンディションを選択します。この場合、ストリームがスイッチされたときは Akamai HD がコントロールするので、Video Cloud のオンデマンド動画レンディションのスイッチングとは動作が異なります。

    1. ライブ キャプチャ ソリューションを利用して、画面サイズとビット レートが異なる複数のストリームを作成します。ストリーム サイズとビット レートを選択するときには、視聴者が利用すると思われるプレーヤ、帯域幅、および機器を考慮してください。
    2. FTP バッチ マニフェストで、ライブ ストリーム レンディションごとに <remote-asset> 要素を作成します。<remote-asset> 要素の encoding-rate 属性、 frame-width 属性、frame-height 属性には、ライブ ストリーム レンディションと同じ値を設定してください。
    3. FTP バッチ マニフェストの <title> 要素では、<rendition-refid> 子要素で各ライブ ストリーム レンディションを参照します。各 <rendition-refid> 子要素の値は、各レンディションの <remote-asset> 要素の refid 属性です。

    Adobe Flash Media Live Encoder を使用している場合は、リモートアセットを作成したときに設定した異なる URL を入力してください。URL は、 「エンコーディング ソフトウェアに EntryPoint を構成する」「リモート URL の要素」で説明されているパターンに従わなければなりません。ライブ動画の FTP バッチ マニフェストは次のようになります。

    多重ビットレート ストリームがあるライブ動画の FTP バッチ マニフェストの例

    <?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
    <publisher-upload-manifest publisher-id="12345678" preparer="Robert Saint-Loup">
      <notify email="rstloup@example.com" />
        <remote-asset refid="LIVE_320x240_150kbps"
            display-name="LIVE_320x240_150kbps - Remote Asset"
            type="VIDEO_FULL"
            video-duration="-1"
            video-codec="ON2"
            remote-url="http://something.akamaihd.net/conference_angle1_150k@12345"
            remote-stream-name=""
            controller-type="AKAMAI_HD_LIVE"
            encoding-rate="150000"
            frame-width="320"
            frame-height="240"
            />
    
        <remote-asset refid="LIVE_640x480_300kbps"
            display-name="LIVE_640x480_300kbps - Remote Asset"
            type="VIDEO_FULL"
            video-duration="-1"
            video-codec="ON2"
            remote-url="http://something.akamaihd.net/conference_angle1_300k@12345"
            remote-stream-name=""
            controller-type="AKAMAI_HD_LIVE"
            encoding-rate="300000"
            frame-width="640"
            frame-height="480"
            />
    
        <remote-asset refid="LIVE_960x720_650kbps"
            display-name="LIVE_960x720_650kbps - Remote Asset"
            type="VIDEO_FULL"
            video-duration="-1"
            video-codec="ON2"
            remote-url="http://something.akamaihd.net/conference_angle1_650k@12345"
            remote-stream-name=""
            controller-type="AKAMAI_HD_LIVE"
            encoding-rate="650000"
            frame-width="960"
            frame-height="720"
            />
    
      <title name="MBR Title with Remote Assets" refid="MBR Live Remote Assets" active="TRUE">
        <short-description>Live streaming title with three renditions.</short-description>
    
        <rendition-refid>LIVE_320x240_150kbps</rendition-refid>
        <rendition-refid>LIVE_640x480_300kbps</rendition-refid>
        <rendition-refid>LIVE_960x720_650kbps</rendition-refid>
      </title>
    </publisher-upload-manifest> 

    ライブ ストリーミングをプレーヤに割り当てる

    ライブ動画 DVR ストリームは、Video Cloud のオンデマンド動画とほぼ同様に動作します。ライブ動画は Media モジュールのメディア ライブラリに表示できます。ライブ動画をプレイリストに追加して、それをプレーヤに割り当てることができます。ライブ動画のメタデータを編集し、名前、タグ、短い説明、スケジュールなどの動画プロパティを設定できます。

    ライブ動画を Media モジュールに表示する場合、詳細ペインのサムネイルには、LIVE VIDEO と表示されます。

    Live Video
    Media モジュールのライブ動画

    すべての Video Cloud プレーヤ テンプレートは、DVR によるライブ ストリームをネイティブにサポートします。Video Cloud プレーヤは、DVR によるライブ動画に遭遇すると、自動的に DVR モードに切り替わります。このモードでは、再生されている動画がライブ映像であることを示すライブボタンが表示されます。

LIVE ボタン付きプレーヤ
LIVE ボタン付きプレーヤ

プレーヤ コントロール上のプログレス ラインをクリックすると、視聴者はライブ ストリームのそれよりも前のポイントに戻ることができます。ライブ ボタンをクリックすると、視聴者はライブ ストリームの現在のポイントに戻ることができます。

    DVR がアクティブなプレーヤ
    DVR モードのプレーヤ。プレイヘッド表示。

    視聴者が視聴しているライブ ストリームが終了すると、ライブ ボタンは非表示になります。動画を非アクティブ化するか、ライブ DVR ストリーム アーカイブを削除または切り取るまで、視聴者は動画の視聴を続けて、巻き戻し、早送りをすることができます。

    同じプレイリストまたはプレーヤにライブ動画とオンデマンド動画を混在させることができます。プレーヤはライブ動画を適切に処理します。

    カスタム プレーヤ テンプレートにライブ ボタンを追加する

    ライブ ボタンは、ライブ DVR ストリームが、標準のプレーヤあるいは VideoPlayer または ChromelessVideoPlayer BEML コンポーネントを使用するカスタム プレーヤで再生されたとき、自動的に表示されます。LiveButton BEML コンポーネントを使用して、ライブ ボタンをカスタム プレーヤ テンプレートのプレーヤ コントロールに追加できます。「BEML DTD リファレンス」にて、「LiveButton BEML コンポーネントを実装する方法の例」および当該コンポーネントの詳細を確認できます。

    制約事項

    DVR 付きライブ動画には、以下の既知の制限があります。

    • DVR によるライブ ストリーミング動画を配信する際には、広告やバナーに関するサポートはありません。
    • Media モジュールの詳細ペインでは Preview を使用してライブ動画を表示することはできません。ライブ動画ストリームをプレビューする場合は、Media モジュールでライブ動画を選択し、クイック動画公開機能を Media モジュールで使用して、ライブ ストリームの URL を取得します。そして、その URL をブラウザで開きます。
    • Video Cloud は、ライブ ストリーミング動画のみに関するレポート情報は提供しません。ストリームの開始および帯域幅を含む使用状況は、オンデマンド動画を含むすべての動画使用状況と組み合わされてレポートに掲載されます。ただし、動画単位の指標を調べてライブ放送のパフォーマンスの使用状況を判別することはできます。ライブ動画の使用で必要とされる特別なトラッキングのためのカスタム アナリティクス SWF を統合できます。

 

タグ
DVR, ライブ