このトピックでは、Video Cloud プレーヤから、DVR 付きライブ ストリーミング動画を配信する手順を説明します。
DVR は Akamai HD 搭載のプレーヤ機能の 1 つであり、ライブ ストリーミング動画は、視聴者のデジタル ビデオ レコーダから再生されているかのように動作します。ライブ イベントをストリーミング配信しているときに、DVR のコントロール機能により、ライブ イベントの進行中も視聴者は巻き戻しをすることができ、重要部分を見直したり見逃したクリップをチェックすることができます。イベント終了後は、オンデマンド版を編集準備している間に、視聴者がライブ ストリームのアーカイブ版を見られるよう、ストリームをプレーヤ上に置いておくこともできます。

DVR 付きライブ動画を表示している Video Cloud プレーヤ
Video Cloud の DVR 付きライブ ストリーミング動画機能を使用すると、Video Cloud プレーヤ内でライブ ストリーム接続のロードおよび管理ができます。カスタム開発や複雑な統合は必要ありません。Video Cloud ライブ ストリーミング動画統合は、オンデマンド動画と同じフレームワークを基盤としているため、Video Cloud の他のサービス機能も利用できます。これには、すべてのメタデータ、スケジュール機能、地域制限、ローカライズド プレーヤ、およびオンデマンド動画とライブ動画を同じプレイリストに混在させる機能が含まれます。
DVR 付きのライブ ストリーミング サポートを使用できるのは、Video Cloud Enterprise パブリッシャのみです。DVR なしのライブ ストリーミング動画サポートを使用できるのは、Video Cloud Pro および Enterprise パブリッシャです。DVR によるライブ動画は Akamai HD を搭載していますが、DVR でライブ動画を表示するため、ビデオ オンデマンド用の CDN として Akamai を使用する必要はありません。
Video Cloud プレーヤを通して DVR 付きライブ動画を配信するために必要な手順は、次のとおりです。
DVR 付きストリーミング ライブ動画を Video Cloud プレーヤに配信するには、リモート アセットに対して Video Cloud アカウントを有効にする必要があります。デフォルトではリモート アセットは無効に設定されています。ブライトコーブ カスタマ サポートに連絡し、リモート アセットに対してアカウントを有効にするように依頼してください。同様に、「リモート動画ファイルで動画を作成する」で、Video Cloud のリモート アセット機能についての詳細を参照してください。
ブライトコーブ カスタマ サポートに連絡する際には、DVR を使ったライブ イベントのストリーミングを希望する旨をお伝えください。カスタマ サポートが、DVR ストリーム設定の ライブ HD を作成し、貴社にライブ ストリームに関する以下の情報を送ります。
| 設定 | 説明 |
|---|---|
| プライマリ Entrypoint | RTMP URL |
| バックアップ Entrypoint | RTMP URL |
| ユーザー名 | entrypoint 用ユーザー名 |
| パスワード | entrypoint 用パスワード |
| Remote URL | ライブ ストリーム用 URL |
ライブ動画を、リアルタイムで CDN にストリーミングしながらキャプチャできるハードウェアおよびソフトウェアを選択してインストールします。たとえば、Adobe は、Flash Media Live Encoder の無料ダウンロードを提供しています。Flash Media Live Encoder ソフトウェアは、On2 VP6 および H.264 形式のエンコードに使用できます。また、放送レコーディングを静的アセットとして保存し、それを編集して、Video Cloud アカウントにオンデマンド動画としてアップロードし、ライブ イベントの終了後もライブ動画を使用できるようにすることができます。
他にも、動画を Flash Media Server に配信するためのハードウェアおよびソフトウェア ソリューションが数多くあります。具体的なワークフローのために最適なソリューションは、動画制作チームまたはパートナにお問い合わせください。
エンコーディング ソフトウェアを、ブライトコーブから提供されたライブ ストリーム エントリポイントに公開するよう設定します。たとえば、Adobe Flash Media Live Encoder(FMLE)を使用しており、ストリームを Akamai に公開する場合を考えます。FMLE において、FMS URL パラメータをブライトコーブが提供したプライマリ Entrypoint URL に合致させるよう設定します。設定すると、次のようになります。

FMLE でライブ ストリーム パラメータを設定する
ストリーム名は必ず空白でなければなりません。FMS URL と remote-url はまったく別の値です。FMS URL は、Adobe Flash Media Live Encoder がストリーム データを CDN に書き込む場所であり、remote-url は、プレーヤが動画ストリームを CDN から取得する場所です。
接続を開始する際、ストリームの公開を認証するためにユーザー名とパスワードの入力を促す画面が表示されます。ブライトコーブから提供されたライブ ストリーム証明書を入力してください。
同じストリーム URL およびストリーム名は、同時でなければその後の複数の放送で再使用できます。この場合、その後の放送で、同じ Video Cloud 動画オブジェクトを各放送に合わせてメタデータを編集して使用することができます。DVR 付きライブ ストリーミングを使用する際には、その後のブロードキャストは、ストリームの後ろに追加されます。ストリームからアーカイブされたイベントを削除したいときは、カスタマ サポートに連絡してください。カスタマ サポートは、ライブ ストリームのセグメントを切り取り、また配信範囲を永久的に削除します。
リモート URL 値には文字列 [EVENT_ANGLE_BITRATE] が埋め込まれます。リモート URL のこの部分を、ライブ ストリーム用の適切な値に替える必要があります。Akamai が指定する次のような命名規則に従う必要があります。
たとえば、次のような [EVENT_ANGLE_BITRATE] ストリングになります。BostonGardenDec2010_center_300k
Video Cloud アカウントでライブ ストリームを動画として作成するには、リモート アセットを使用する動画を作成します。以下のいずれかを使用して、この動画を作成できます。
Media モジュールを使用してライブ ストリーム動画を作成できます。Media モジュールで以下を行います。
詳細については、「Media モジュールを使用してリモート アセットで動画を作成する」を参照してください。
Video Cloud の FTP バッチ プロビジョニングおよびリモート アセット機能を使用して、ライブ ストリームを表示する動画を作成するには、以下の手順を行います。
XML マニフェストは、通常の Video Cloud FTP バッチ プロビジョニング マニフェストです。FTP バッチ プロビジョニング機能について、および FTP バッチ プロビジョニングを使用してリモート動画ファイルで動画を作成する手順について参照してください。XML マニフェストには、以下の属性を伴う <remote-asset> 要素を含める必要があります。
| 属性 | 説明 |
|---|---|
| refid | ストリームの参照 ID。この参照 ID は、<remote-asset> 要素を、XML マニフェスト内の <title> 要素にリンクします。 |
| remote-url | これは、ブライトコーブ カスタマ サポートから受け取ったライブ ストリーム用のリモート URL です。この URL の真ん中のストリング[EVENT_ANGLE_BITRATE] の値を、あなたのイベント、アングルおよびビットレートに替えてください。 |
| remote-stream-name | 空白にしておく。 |
| video-duration | -1 |
| video-codec | ON2(実際には H.264 を使用している場合でも、この設定にしてください) |
| size | -1 |
| controller-type | AKAMAI_HD_LIVE に設定しなければなりません。 |
多重ビットレート ストリームを作成する場合は、マニフェストに、ライブ ストリーム レンディションごとに個別の <remote-asset> 要素が必要です。
XML マニフェストには <title> 要素も含める必要があります。この要素には、flash-full-refid 属性を含める必要があります。この値は、<remote-asset> 要素の refid 属性です。<title> 要素には、ライブ動画に関する便利なメタデータも含めることができます。<title> 要素 にメタデータを設定する詳細については、「FTP バッチプロビジョニング:XML マニフェストのリファレンス」を参照してください。
以下は、ライブ ストリーム用 XML マニフェストの例です。
<?xml version="1.0" encoding="utf-8" ?>
<publisher-upload-manifest publisher-id="BC ACCOUNT ID" preparer="NAME" report-success="true">
<notify email="EMAIL ADDRESS" />
<remote-asset refid="livevideoasset_300kbps"
display-name="ライブ動画アセット - 300 kbps"
type="VIDEO_FULL"
remote-url="http://something.akamaihd.net/conference_angle1_300k@12345"
remote-stream-name=""
video-duration="-1"
size="-1"
video-codec="ON2"
controller-type="AKAMAI_HD_LIVE"
/>
<title name="Akamai ライブ HD および DVR ストリーミングのタイトル"
refid="Akamai-Live-HD-and-DVR"
video-full-refid=" livevideoasset_300kbps"
active="TRUE">
<short-description>1 つのレンディションのライブ ストリーミングのタイトル</short-description>
</title>
</publisher-upload-manifest>
同じライブ動画ソースから、品質レベルの異なる複数のストリームを作成できます。プレーヤが、各視聴者の帯域幅とプレーヤのサイズに最も合ったレンディションを選択します。この場合、ストリームがスイッチされたときは Akamai HD がコントロールするので、Video Cloud のオンデマンド動画レンディションのスイッチングとは動作が異なります。
Adobe Flash Media Live Encoder を使用している場合は、リモートアセットを作成したときに設定した異なる URL を入力してください。URL は、 「エンコーディング ソフトウェアに EntryPoint を構成する」の「リモート URL の要素」で説明されているパターンに従わなければなりません。ライブ動画の FTP バッチ マニフェストは次のようになります。
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?> <publisher-upload-manifest publisher-id="12345678" preparer="Robert Saint-Loup"> <notify email="rstloup@example.com" /> <remote-asset refid="LIVE_320x240_150kbps" display-name="LIVE_320x240_150kbps - Remote Asset" type="VIDEO_FULL" video-duration="-1" video-codec="ON2" remote-url="http://something.akamaihd.net/conference_angle1_150k@12345" remote-stream-name="" controller-type="AKAMAI_HD_LIVE" encoding-rate="150000" frame-width="320" frame-height="240" /> <remote-asset refid="LIVE_640x480_300kbps" display-name="LIVE_640x480_300kbps - Remote Asset" type="VIDEO_FULL" video-duration="-1" video-codec="ON2" remote-url="http://something.akamaihd.net/conference_angle1_300k@12345" remote-stream-name="" controller-type="AKAMAI_HD_LIVE" encoding-rate="300000" frame-width="640" frame-height="480" /> <remote-asset refid="LIVE_960x720_650kbps" display-name="LIVE_960x720_650kbps - Remote Asset" type="VIDEO_FULL" video-duration="-1" video-codec="ON2" remote-url="http://something.akamaihd.net/conference_angle1_650k@12345" remote-stream-name="" controller-type="AKAMAI_HD_LIVE" encoding-rate="650000" frame-width="960" frame-height="720" /> <title name="MBR Title with Remote Assets" refid="MBR Live Remote Assets" active="TRUE"> <short-description>Live streaming title with three renditions.</short-description> <rendition-refid>LIVE_320x240_150kbps</rendition-refid> <rendition-refid>LIVE_640x480_300kbps</rendition-refid> <rendition-refid>LIVE_960x720_650kbps</rendition-refid> </title> </publisher-upload-manifest>
ライブ動画 DVR ストリームは、Video Cloud のオンデマンド動画とほぼ同様に動作します。ライブ動画は Media モジュールのメディア ライブラリに表示できます。ライブ動画をプレイリストに追加して、それをプレーヤに割り当てることができます。ライブ動画のメタデータを編集し、名前、タグ、短い説明、スケジュールなどの動画プロパティを設定できます。
ライブ動画を Media モジュールに表示する場合、詳細ペインのサムネイルには、LIVE VIDEO と表示されます。

Media モジュールのライブ動画。
すべての Video Cloud プレーヤ テンプレートは、DVR によるライブ ストリームをネイティブにサポートします。Video Cloud プレーヤは、DVR によるライブ動画に遭遇すると、自動的に DVR モードに切り替わります。このモードでは、再生されている動画がライブ映像であることを示すライブボタンが表示されます。

LIVE ボタン付きプレーヤ
プレーヤ コントロール上のプログレス ラインをクリックすると、視聴者はライブ ストリームのそれよりも前のポイントに戻ることができます。ライブ ボタンをクリックすると、視聴者はライブ ストリームの現在のポイントに戻ることができます。

DVR モードのプレーヤ。プレイヘッド表示。
視聴者が視聴しているライブ ストリームが終了すると、ライブ ボタンは非表示になります。動画を非アクティブ化するか、ライブ DVR ストリーム アーカイブを削除または切り取るまで、視聴者は動画の視聴を続けて、巻き戻し、早送りをすることができます。
同じプレイリストまたはプレーヤにライブ動画とオンデマンド動画を混在させることができます。プレーヤはライブ動画を適切に処理します。
ライブ ボタンは、ライブ DVR ストリームが、標準のプレーヤあるいは VideoPlayer または ChromelessVideoPlayer BEML コンポーネントを使用するカスタム プレーヤで再生されたとき、自動的に表示されます。LiveButton BEML コンポーネントを使用して、ライブ ボタンをカスタム プレーヤ テンプレートのプレーヤ コントロールに追加できます。「BEML DTD リファレンス」にて、「LiveButton BEML コンポーネントを実装する方法の例」および当該コンポーネントの詳細を確認できます。
DVR 付きライブ動画には、以下の既知の制限があります。