既存の動画の再エンコーディング

Product
Video Cloud
対象となる役割
パブリッシャ, 開発者
バージョン
Brightcove 5
エディション
Pro, Enterprise

Media ライブラリにある既存の動画を選択して、それに関連付けた動画レンディションを簡単に更新できます。再エンコーディング機能を使用すると、視聴者に配信される実際の動画ファイルだけを更新し、既存の動画に関連付けたメタデータはすべて維持できます。この機能は Brightcove Pro エディションと Enterprise エディションのパブリッシャにのみ利用可能です。

動画の更新には、弊社のシステムにある動画の既存ソースを再トランスコードするか、またはトランスコードのために新しいソース ファイルを提供していただくこともできます。

動画を再エンコードするのは、なぜですか

新しくアップロードした動画であっても、すでに Brightcove Media ライブラリにある動画であっても、動画を再エンコードするには多くの理由があります。

Brightcove 3 リリースで多重ビットレート ストリーミングを導入する前は、Brightcove にアップロードされた動画は通例、合計ビットレートが 512 kbps の VP6(FLV)動画ファイルとしてトランスコードされていました。それが、多くのアップロードに対してデフォルトのレンディションのままになっていました。今では、Brightcove の適応エンコーディング エンジンおよび多重ビットレート ストリーミングにより、高品質で高解像度の H.264 動画およびモバイル機器に適したより低いビットレートの H.264 動画を両方とも配信できます。動画の再エンコードによって、新しく作成した動画だけでなく Brightcove Media ライブラリにすでにある動画でも、これらの機能を利用できます。

既存のソースから再エンコードする

特定の動画のオリジナル ソースの画質に満足している場合、再エンコードして、そのソースをはじめにトランスコードして以来追加された Brightcove 機能を利用したい場合があります。

  • Brightcove の向上したトランスコード品質を利用する。2010 年 3 月 25 日に Brightcove 4.0.5 で配備した Brightcove の適応エンコーディング エンジンは、以前の H.264 または VP6 トランスコーディングより高品質の H.264 動画を作成します。適応エンコーディング エンジンが利用できる前に動画を作成した場合、動画が元々 H.264 か VP6 のどちらでエンコードされたかに関係なく、このエンジンを使用して動画を H.264 に再エンコードしたいと考える場合があります。
  • Brightcove の適応エンコーディング機能を利用する。適応エンコーディング エンジンには、高品質化に加えて他の利点もあります。たとえば、このエンジンが利用できる前に非正方形ピクセル(アナモルフィック)ソースから動画を作成した場合、しばしば動画の出力は多少「ひしゃげて」います。新しいエンコーディング エンジンを使用して、既存のソースから同じ動画を再エンコードすると、このゆがみが修正され、出力の品質も良くなります。
  • 別の出力コーデックを対象とする。元々 VP6(FLV)で動画を作成した場合は、オリジナル ソースから H.264 を使用して動画を再エンコードするよう推奨します。H.264 コーデックでは、画質が向上し、モバイル機器を幅広くサポートします。
  • 最新の設定を反映するために動画のレンディション セットを更新する。特定の動画をアップロードして以来、多重ビットレート レンディション動画に対する一連のレンディション オプションは著しく発達した可能性があります。たとえば、モバイル機器へのビデオ配信をサポートするためには、ビットレートが比較的低い H.264 を使用する 1 つ以上のレンディションがきっと必要でしょう。元のソースから動画を再エンコードすることで、レンディション セットを現在の好みに合わせることができます。
  • 単一レンディション動画を多重ビットレート レンディションにアップグレードする。Brightcove の多重ビットレート レンディション(MBR)機能が導入される前に、動画をアップロードした場合があります。そのような動画を再エンコードすることで、単一レンディションから、パブリッシャが MBR に構成した数のレンディションへと動画をアップグレードできます。
  • :単一レンディション動画の元々アップロードされたソースは、Brightcove システムに格納されていません。したがって、単一レンディション動画をそのオリジナル ソースから再エンコードする場合、その単一レンディションの出力を再エンコーディングのソースとして使用します。これにより、オリジナル ソースを使用した場合と比較して、出力の質が低下する可能性があります。このため、単一レンディション動画を複数レンディションに再エンコードしたい場合、すでに Brightcove Media ライブラリにある単一レンディションを使用するのではなく、reencode-from-new-source タグを使用してオリジナル ソース ファイルから再エンコードすることを推奨します。

新しいソース ファイルから再エンコードする

すでに Brightcove Media ライブラリにある動画の 1 つに、より高品質のソースの使用を開始したい場合、以前は既存の動画を削除し、より良いソースを使用するために新しい動画を作成する、または自分で動画を再エンコードし、Media モジュールまたは FTP バッチ プロビジョニングを使用して動画のレンディションを交換する必要がありました。現在は、この機能によって、その動画のメタデータをまったく失うことなく、動画の出力品質をアップグレードし、Brightcove の適応エンコーディング エンジンにトランスコーディングを処理させることができます。

これに加えて、既存のソースから再エンコードするに挙げられた再エンコーディングの利点が、ここでも当てはまります。

  • 既存の動画に、より質が良いソースを提供する。これは、新しいソースからの再エンコーディングの最も一般的な使用例です。
  • 単一レンディション動画を多重ビットレート レンディションにアップグレードする。 単一のレンディションの代わりに多重ビットレート レンディションを使用すると、Brightcove の動的帯域幅検出機能を利用できます。これにより、Brightcove プレーヤは、視聴者のウィンドウ サイズおよび利用可能な帯域幅と最も良く合致する動画のレンディションを配信できます。また、モバイル機器に適した、より低いビットレートのレンディションを配信することもできます。単一レンディション動画を多重ビットレート レンディションにアップグレードする場合、再エンコーディング用にオリジナルのソース動画をアップロードすることを推奨します。Brightcove では、単一レンディション動画のオリジナル ソースを保持していません。また、既存ファイルから単一レンディション動画を再エンコードすると、再エンコーディングのソースとしてオリジナル出力を使用することになります。これは出力品質の点で理想的ではありません。

動画を再エンコードする方法

このリリースでは、Brightcove Pro エディションと Enterprise エディションのパブリッシャにのみ利用可能な、Brightcove の FTP バッチ プロビジョニング機能を使用して、動画を再エンコードすることができます。今後のリリースで、Media API を使用して再エンコーディングができるようにする予定です。概要情報については、FTP バッチ プロビジョニング機能を使用するを参照してください。

FTP バッチ プロビジョニングを使用して動画を再エンコードする際の主な手順

  1. 新しいソース動画ファイルをアップロードする場合は、アップロード用のアセットを準備します。
  2. 再エンコードする動画について記述する XML マニフェスト ファイルを作成します。
  3. 新しいソース動画ファイルを提供する場合は、Brightcove の FTP サーバーにファイルをアップロードします。既存ファイルから再エンコードする場合は、次の手順に進みます。(Brightcove Enterprise パブリッシャでは、Brightcove の Aspera サーバーにファイルをアップロードすることもできます。)
  4. XML マニフェスト ファイルを Brightcove の FTP サーバーにアップロードします。
  5. マニフェストが処理されたという通知があるか電子メールをチェックします。

再エンコーディングのために XML マニフェストを作成する

FTP バッチ プロビジョニングを使用する場合、作成または変更する動画を詳細に記述する、マニフェストという名前の XML ファイルを作成します。FTP バッチ プロビジョニング マニフェストの作成に関する詳細は、FTP バッチ プロビジョニングを使用するおよび FTP バッチ プロビジョニング: XML マニフェストのリファレンスを参照してください。

再エンコーディングには、使用する必要のある重要な XML 要素が 2 つあります。Brightcove Media ライブラリにある既存のソース ファイルを使用して再エンコーディングする場合、トップ レベルの publisher-upload-manifest 要素の子として reencode-from-existing-source 要素を使用します。新しい(おそらくより高品質の)ソース ファイルを XML マニフェストと共に提供する場合は、reencode-from-new-source 要素を使用します。

reencode-from-existing-source 要素を使用して動画を再エンコードする

すでに Brightcove Media ライブラリにある既存のソース ファイルから再エンコードする場合、動画の参照 ID(refid)およびエンコーディングの指示を提供する必要があります。reencode-from-existing-source 要素で使用できる属性に関する詳細をご覧ください

例を次に示します。

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<publisher-upload-manifest publisher-id="Your-ID" preparer="Ed" report-success="TRUE">
  <notify email="myemail@myemail"/>
  <reencode-from-existing-source
     title-refid="video1"
     encode-to="MP4"
     encode-multiple="TRUE"
     overwrite-images="TRUE"
  />
</publisher-upload-manifest>

上のマニフェストは、参照 ID が video1 である動画の再エンコーディングをトリガします。対象のコーデックは H.264 で、複数のレンディションが作成されます。サムネイルや静止画像といった画像は、再エンコーディング中に取り込まれ、動画の既存の画像と交換されます。

reencode-from-new-source 要素を使用して動画を再エンコードする

再エンコーディングに新しいソース動画を提供する場合、動画の参照 ID(refid)だけでなく、マニフェストと共にアップロードする新しいソース ファイルを識別する asset 要素も提供する必要があります。すでに Brightcove Media ライブラリにある別の動画アセットを使用する場合、変更する動画の参照 ID と共に、その動画アセットの参照 ID を提供できます。

asset 要素の作成方法および reencode-from-new-source 要素で使用できる属性に関する詳細をご覧ください。新しいソース ファイルの正確なサイズ(バイト)およびオプションでそのファイルの MD5 チェックサムが必要なことに注意してください。これに関する詳細は、アセットを準備するを参照してください。

マニフェストの例:新しいソース動画をアップロードする

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<publisher-upload-manifest publisher-id="Your-ID" preparer="Ed"
                           report-success="TRUE">
  <notify email="myemail@myemail"/>
  <asset
     refid="new-source-asset"
     type="VIDEO_FULL"
     encode-to="MP4"
     encode-multiple="true"
     size="1689428"
     hash-code="87197cf99b194a97c79b8810e58df1e8"
     filename='newSource.mov'/>
  <reencode-from-new-source
     title-refid="video1"
     new-source-refid = "new-source-asset"
     overwrite-images="FALSE"
/>

</publisher-upload-manifest>

上のマニフェストは、参照 ID が video1 である動画の再エンコーディングをトリガします。video1 の新しいソースは、同じマニフェストで提供されています。参照 ID が new-source-asset のアセットです。対象コーデック H.264 は、参照される asset 要素の encode-to 属性によって判断されます。複数レンディションまたは単一レンディションのどちらを作成するかは、参照される asset 要素の encode-to 属性によって判断されます。動画の既存のサムネイルおよび静止画像は交換されません。

マニフェストの例:すでに Brightcove にあるソース動画を使用する

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?><publisher-upload-manifest publisher-id="Your-ID"      preparer="Ed" report-success="TRUE">  <notify email="myemail@myemail"/>
  <reencode-from-new-source
      title-refid="video1"
      new-source-refid = "source-asset-1"
  />

</publisher-upload-manifest>

上のマニフェストは、参照 ID が video1 である動画の再エンコーディングをトリガします。video1 の新しいソースは、Brightcove に以前アップロードされた、参照 ID が source-asset-1 の動画アセットです。

すでに弊社のシステムにあり、マニフェストで指示されていない新しいソース ファイルから再エンコードする場合、動画は複数のレンディションに再エンコードされ、デフォルトの対象コーデックが各レンディションに使用されます。

レンディションの交換が発生するとき

多重ビットレート動画を再エンコードする場合、再エンコードされた全レンディションで配信の準備ができるまで、レンディションの交換は発生しません。つまり、新しいレンディションが完成するごとに追加されるわけではありません。エラーなくレンディションがすべて完成した後に、既存の全レンディションが削除され、新しい全レンディションが動画に追加されます。これは全か無かの動作です。新しいレンディションのいずれかが作成されなかった場合、再エンコードされる動画には古いレンディションが使用されます。エラーが発生しなかった場合は、すべて新しいレンディションが使用されます。

成功の通知

XML マニフェストで notify 要素を使用すると、Brightcove は、再エンコーディング プロセスの成功または失敗を伝える電子メール通知を送信します。動画の再エンコーディングが成功すると、次のフォームの電子メールを受信します。

パブリッシャ ###(Pub-name)の動画 ####、参照 ID "ref-id" のトランスコーディングが 
  正常に完了しました。
  以前のレンディションはすべて、新しく作成されたレンディションと交換されました。

再エンコーディング対象の動画のレンディションが、新しいレンディションのいずれかが作成できなかったために更新されない場合、次のフォームの電子メールを受信します。

パブリッシャ ###(Pub-name)の動画 ####、参照 ID "ref-id" のトランスコーディングは
 作成中に問題が発生したため失敗しました。
 動画は変更されません。 

再エンコーディングに提出した各動画について電子メールを受信します。

現在の制約事項

一度に 1 レンディションずつ、動画にレンディションを追加することはできません。再エンコーディングは一括動作であり、パブリッシャのトランスコーディング オプション セットで指定されたレンディションがすべて作成され、既存のレンディションはすべて削除されます。今後は、既存の動画への単一のレンディションの追加をパブリッシャが指定できるようにする予定です。

リモート アセットを使用する動画は再エンコードできないことに注意してください。リモート アセットを使用する場合、動画ファイルは Brightcove のサーバーにアップロードされません。したがって、再エンコードできません。リモート アセットについて詳細はこちらを参照してください。

 

タグ
エンコーディング, mbr, renditions, transcoding, アップロード