多重ビットレート ストリーミングを使用する

Product
Video Cloud
対象となる役割
パブリッシャ
バージョン
Brightcove 5
モジュール
Media モジュール
エディション
すべて

Brightcove の多重ビットレート ストリーミング機能を利用すれば、視聴者側の表示環境と接続速度に最も適した解像度およびビットレートの動画を配信できるので、視聴者の使用感が向上します。メディア ライブラリ内の各動画に対して、解像度とビットレートの異なる 1 本以上のレンディションを作成することができます。動画をアップロードするときに、Brightcove の適応エンコーディング エンジンにより、ソース動画から複数のレンディションを自動的に作成できます。Brightcove プレーヤでは、各レンディションの解像度とビットレートが考慮され、視聴者側のダウンロード接続速度に適したレンディションのうち最も高品質のものが自動選択されます。多重ビットレート ストリーミングは、オンデマンド動画またはライブ動画で使用できます。

Video Cloud の多重ビットレート ストリーミング機能を利用すると、視聴者側の表示環境と接続速度に最も適した解像度およびビットレートの動画を配信できるので、視聴者の使用感が向上します。メディア ライブラリ内の各動画に対して、解像度とビットレートの異なる 1 本以上のレンディションを作成することができます。コーデック、コーデック プロフィール、映像や音声のビットレート、幅と高さ、フレームレートなど、各レンディションの設定をきめ細かくコントロールできます。Brightcove 適応エンコーディング エンジンにより、動画をアップロードするときにソース動画から複数のレンディションを自動的に作成できます。Video Cloud プレーヤでは、各レンディションの解像度とビットレートが考慮され、視聴者側のダウンロード接続速度に適したレンディションのうち最も高品質のものが自動選択されます。多重ビットレート ストリーミングは、オンデマンド動画、ライブ動画、または DVR 付きライブ動画で使用できます。

多重ビットレート ストリーミングの仕組み

プレーヤで多重ビットレート ストリーミング動画(複数本のレンディションが存在する動画)を再生する際、最適なレンディションが自動選択されます。その際、まずプレーヤの再生領域の高さが考慮され、次に視聴者側の検出されたダウンロード接続速度が考慮されます。具体的には、最適なレンディションは次のように選択されます。

  1. ビットレートが視聴者側ダウンロード接続速度の 85% よりも高いレンディションを除外する。
  2. 残りのレンディションから、ビットレートが最も高いレンディションを選択する。その際、レンディションのサイズと動画表示のサイズとの間に不一致がある場合に、品質が低下することを考慮します。

たとえば、検出された帯域幅が 768 kbps であると仮定します。また、次のレンディションが生成されているとします。

  1. 1280 x 960 1.8 Mbps
  2. 640 x 480 1200 kbps
  3. 640 x 480 800 kbps
  4. 480 x 360 512 kbps
  5. 320 x 240 350 kbps
  6. 320 x 240 264 kbps

ビットレートが、検出された帯域幅 768 kbps の 85% を超えるので、レンディション #1、#2、および #3 が排除されます。残っている中でビットレートが最も高いので、レンディション #4 が選択されます。

注:多重ビットレート ストリーミングがサポートされているのは、AS 3.0 プレーヤ テンプレートにおいてのみです。ActionScript 2.0 プレーヤテンプレート(Brightcove 3 より古いバージョンで利用可能)を基にしたプレーヤで、レンディションが複数本ある動画を再生する場合、Brightcove 推奨仕様(解像度: 480 x 360、ビットレート: 512 kbps)に最も近いレンディションが選択されます。

例:全画面表示に切り替える

Video Cloud プレーヤには、全画面表示に切り替えるためのボタンがあります。この全画面表示ボタンはデフォルトで表示されますが、非表示にすることもできます。

HTML ページ内にプレーヤが埋め込まれており、その再生領域のサイズが 480 x 360 ピクセルであるとします。また、そのプレーヤが、ストリーミング方式を使用するように構成されているとします。さらに、その動画に対する多重ビットレート ストリーミング用レンディションが 6 本あるとします。その条件で視聴者がプレーヤの全画面表示ボタンをクリックします。プレーヤのサイズは現在 1,280 x 960 です。次の 2 つの条件が当てはまる場合、動画は、最高品質(1,280 x 960 ピクセル、1.8 Mbps)に切り替わります。

  • この動画がストリーミング方式で配信される。プログレッシブ ダウンロード方式の場合、途中で解像度を切り替えることはできません。
  • 視聴者側のダウンロード接続速度が 2.12 Mbps 以上である。この場合、最高品質のレンディションのビットレートである 1.8 Mbps は、検出されたダウンロード接続速度の 85% 以下になります。

高解像度で高ビットレートのレンディションを提供したくない場合、プレーヤの全画面表示モードを無効にすることができます。

レンディションの切り替え動作のその他の例については、多重ビットレート レンディションの切り替えロジックを参照してください。

帯域幅検出なしのレンディション選択

多重ビットレート ストリーミングの処理は、動画をストリーミング方式とプログレッシブ ダウンロード方式のどちらで配信するかによって異なります。

  • ストリーミング方式で配信する場合、再生中に別のレンディションに動的に切り替えることができます。たとえば視聴者は、再生中に小画面表示から全画面表示に切り替えることができます。
  • プログレッシブ ダウンロードでは、視聴者のダウンロード帯域幅を識別しようと試み、再生が始まるときに最適なレンディションを選択します。そのレンディションが視聴者側のダウンロード キャッシュに送信されるので、いったん再生が開始すると別のレンディションにスムーズに切り替えることはできません。
  • ストリーミングとプログレッシブ ダウンロードのいずれの場合でも、ダウンロード帯域幅が検出されない場合には、Video Cloud は、704 kbps に最も近いレンディションを提供します。

動的ストリーミング

ストリーミングを使用する Video Cloud プレーヤでは、Flash メディア サーバー 3.5 および Flash Player 10 が備える高度なスムーズ ストリーミング機能を利用できます。動的ストリーミングは帯域幅の検出を改善します。また、クライアントでの CPU 利用率が高すぎる場合に起こるフレームの脱落も検出します。動的ストリーミングは、デフォルトですべてのプレーヤにおいて有効です。これらの機能をプレーヤで無効にしたい場合、プレーヤのパブリッシング コードを修正する必要があります。パブリッシング コードから dynamicStreaming プレーヤ構成パラメータを削除してください。

多重ビットレート ストリーミングのために複数のレンディションを作成する

Media モジュールを使用して FLV 形式でない動画ファイルをアップロードする際、[アップロード] ダイアログ ボックスの [設定の編集] をクリックして、多重ビットレート ストリーミング用レンディションを複数本作成するかどうかを制御することができます。アップロードする動画ファイルがすべて FLV 形式である場合、[設定の編集] オプションは無効になります。バッチ プロビジョニング機能を利用して動画ファイルをアップロードしたい場合、または、動画ファイルがすでに FLV 形式になっている場合については、「多重ビットレート ストリーミング機能とバッチ プロビジョニング機能を組み合わせて利用する」を参照してください。Video Cloud Pro または Enterprise のパブリッシャは、Media API を使用して動画をアップロードし、その動画を複数本の多重ビットレート ストリーミング用レンディションにトランスコードすることができます

[設定の編集] をクリックすると、[アップロード設定] ダイアログ ボックスが開きます。

アップロード設定

[アップロード設定] ダイアログ ボックスで、動画ファイルを次のどちらに変換するかを選択できます。

  1. 単一レンディション
  2. 複数のレンディション

トランスコード設定

単一レンディションを選択した場合、アップロードする 非 FLV 動画ファイルはそれぞれ、単一のファイルに自動でトランスコードされます。また、VP6(FLV)形式と H.264(MP 4)形式のどちらにトランスコードするかを選択できます。

複数レンディションを選択した場合、アップロードする非 FLV 動画がそれぞれトランスコードされ、動画のレンディションが最高 6 つ作成されます。レンディションは、Video Cloud Studio にあるお客様のアカウントの [アカウント設定:トランスコード設定] ページに表示された順に作成されます。リストの最初のレンディションを主レンディションと呼びます。使用するデフォルト設定のリストについては、標準トランスコード設定を参照してください。

Video Cloud Studio の [アカウント設定: トランスコード設定] ページでは、アップロードした動画がトランスコードされる際に Video Cloud によって使用される設定を表示したり変更したりできます。動画のトランスコード オプションの設定に関する詳細は、こちらを参照してください(Video Cloud Studio でトランスコード設定を変更できるのは、Video Cloud Pro および Enterprise パブリッシャのみであることに注意してください)。

H.264 ソース ファイルを保持する

ソース動画ファイルが H.264 形式である場合、その変換前のファイルをレンディションとして保持することもできます。これにより、Video Cloud の最高品質のレンディションよりもさらに高品質の H.264 動画をマスタとして残しておくことができます。また、このオプションを選択すると、アップロードが完了後に、H.264 ソース ビデオが直ちに利用可能になります。Media モジュールやプレーヤで利用可能になる前に、動画がトランスコードされるのを待つ必要はありません。

動画トランスコーディング プロセスとキュー

動画ファイルのトランスコード時、可変ビットレートが使用されるので、実際のビットレートは前述の数値とは若干異なります。最大ビット レートは、アップロードするファイルの質に制限されることにも注意してください。

  • ソース ファイルの平均動画ビット レートは、要求されたレンディションの動画ビット レートの 75 % 以上でなければなりません。そうでないと、レンディションは作成されません。たとえば、750 kbps の動画エンコーディング レートのファイルをアップロードする場合、264 kbps(動画 200 kbps)、350 kbps(動画 286 kbps)、512 kbps(動画 448 kbps)、および 800 kbps(動画 672 kbps)のレンディションが作成されますが、1,200 kbps(動画 1,072 kbps)または 1,800 kbps(動画 1,672 kbps)のレンディションは作成されません。
  • レンディションは、ソース ファイルより大きなサイズでは作成されません。たとえば、960 x 540、1,500 kbps のファイルをアップロードする場合、最高画質のレンディションは、1,280 x 960 ではなく、960 x 540 になります。

アップロードする動画ファイルのトランスコード処理のサービス レベルを高めるため、Video Cloud には動画トランスコード用キューが 2 つあります。第 1 キューを使用するのは、動画を 1 種類のレンディションへトランスコードする場合、ユーザーが作成した動画をトランスコードする場合、および複数のレンディション動画の主レンディションをトランスコードする場合です。デフォルトのトランスコード設定を使用している場合、主レンディションは 480 x 360、512 kbps レンディションです。つまり、多重ビットレート ストリーミング用にファイルをアップロードすると、Video Cloud はこの第 1 キューで 480 x 360、512 kbps のレンディションをトランスコードします。この主レンディションが処理された時点で、その動画を Media モジュール内で使用できるようになり、プレーヤに割り当てることができます。一方、残りのレンディションは、第 2 キューでトランスコードされるので、第 1 キューにある優先度の高いものとは干渉が発生しません。第 2 キューで他のレンディションのトランスコードが終了すると、それらのレンディションも、その動画が割り当てられているプレーヤで使用できるようになります。高いビットレートのレンディションのトランスコードには、時間がかかることがあります。レンディションをトランスコードするのに要する正確な時間は、ファイル サイズ、レンディションのビット レート、およびサーバーの負荷によって変動します。

トランスコーディング プロセスの一部として、Video Cloud は、動画ファイルから動画静止画像とサムネイル画像を自動的に作成し、動画に割り当てます(ただし、これらの画像がすでに動画に割り当てられている場合を除く)。選択される画像は、その動画の 50% のマークにあるフレームです。Media モジュールで別のフレームをキャプチャし、そのフレームをその動画の静止画像およびサムネイル画像として使用することもできます。他の画像に変更するには、Media モジュールの [動画の編集: 基本情報] ダイアログ ボックス を使用します。

Media モジュールで多重ビットレート ストリーミングのレンディションを表示する

レンディションをアップロードした後、それらのレンディションに関する情報を Media モジュールで表示できます。Media モジュールで動画を選択すると、詳細ペインの下端にある [多重ビットレート レンディション] セクションに、その動画に対するレンディションの数、および、各レンディションの解像度とビット レートが表示されます。個々のレンディションの情報をクリックすると、その動画をその解像度でプレビューできます。

Video Cloud プレーヤ デバッガを使用して、レンディションに関する詳細情報を表示することもできます。

タグ
ビットレート, ダイナミック デリバリ, エンコーディング, mbr, transcoding