本項では、モバイル デバイスへの配信に最適なトランスコード設定をどのように選ぶかについてご説明します。
トランスコード設定のカスタマイズは、Video Cloud Pro と Enterprise パブリッシャのみで利用できますので、この情報は、Video Cloud Express パブリッシャには適用されません。
モバイル デバイスが異なると、サポートする動画コーデックとコンテナも異なります。概要は次のとおりです。
Flash Player 10.1 は Android OS 2.2 以降で動くデバイスでサポートされています。したがって、FLV コンテナ内の動画は、これらの Android デバイスでは再生されます。しかしながら、最大限の柔軟性と品質を得るためには、H.264 コーデックと MP4 コンテナを使用するのがよいでしょう。
Apple iOS デバイス(iPhone、iPad、iPod Touch)は、Flash あるいは FLV コンテナをサポートしていません。動画を Apple iOS デバイスに配信するためには、動画が以下の条件を満たしていることを確認する必要があります。
iOS デバイスに関しては、プレーヤは、Apple HTTP ライブ ストリーミング レンディションが利用可能な場合をそれを使用し、それ以外の場合は、MP4 レンディションを使用します。
iPad や iPhone、iPod Touch Apple 等の iOS デバイスは、動画ファイルの配信に、Apple HTTP ライブ ストリーミングと HTTP(プログレッシブ ダウンロード)のみをサポートしており、FMS ベースの RTMP ストリームはサポートしていません。これはつまり、動画に、Apple HTTP ライブ ストリーミングで動く 1 つ以上のレンディションがあるかどうか、あるいは、アカウントが HTTP ベースの配信を許可するよう設定されているかどうかを確認する必要があるということです。「ビデオ配信オプションを設定する」を参照してください。
Video Cloud は Apple HTTP ライブ ストリーミングを使って、Apple iOS デバイスへの動画配信をサポートしています。動画配信にこの方法を使うためには、動画は M2TS コンテナを使う 1 つ以上のレンディションを利用できなければなりません。iTune App Store のルールにより、長編の動画コンテンツ(5 MB または 10 分以上)には Apple HTTP ライブ ストリーミングの使用が要求されています。詳細については、「Apple HTTP ライブ ストリーミングで動画を配信する」を参照してください。
Video Cloud アカウントは通常、プログレッシブ ダウンロード(PD)(HTTP)、ストリーミング(FMS)(RTMP)ベースの配信、またはユニバーサル デリバリ サービス(UDS)に設定されており、PD または FMS での配信が可能となっています。アカウントが UDS に設定されているかどうかを確認するには、以下の手順を行います。
あるファイルがどの配信メカニズムを使っているかをチェックするには

貴社がほとんどのパブリッシャと同じであるならば、動画配信を 1 つのタイプだけ、あるいは 1 つのデバイスだけに制限したくないことでしょう。デスクトップ コンピュータ、モバイルフォン、タブレット、TV 等、視聴者が選ぶあらゆるデバイスで動画が利用でき、また見栄えもよくしたいと思うでしょう。Video Cloud の複数レンディション機能を使うと、各デバイス、各シチュエーションに対して最適化されたレンディションが用意されるよう、各動画について十分なレンディションを作成することができます。
サポートされているコーデックが使用されるようにすることに加えて、モバイル デバイス上でも、満足の行く程度の再生が期待できるエンコードレートで動画を配信したいと思うでしょう。バッファにあまり長い時間を掛けず、同時にハイクオリティな画像を配信できるようバランスを取る必要があります。
以下の表のエンコード設定は、幅広い範囲の設定を提供していますが、提案にすぎません。実際に選ぶ設定は、ソース ファイルのクオリティ、動画コンテンツの性質、視聴者がコンテンツを消費する方法に左右されます。
| 品質 | コーデックのプロファイル、 コンテナ |
動画 ビットレート(kbps) |
オーディオ ビットレート(kbps) |
サイズ(W x H)1 | フレーム レート |
ビットレート タイプ |
説明 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 音声のみ用のセル フォールバック | H264_BASE、M2TS | 962 | 64 | 50x502 | ソース | CBR | iOS 機器用: iPhone、iPod Touch、および iPad。 帯域幅が低い iPad では、装置のサイズに合わせるため、低い解像度の動画を引き伸ばします。帯域幅が高い iPhone では、装置のサイズに合わせるため、高い解像度の動画を縮小します。 |
| 低品質 | H264_BASE、M2TS3 | 110 | 40 | 400 x 224 400 x 300 |
ソース | CBR | |
| 中品質 | H264_BASE、M2TS3 | 200 | 40 | 400 x 224 400 x 300 |
ソース | CBR | |
| 高品質、高解像度 | H264_BASE、M2TS3 | 400 | 40 | 640 x 360 640 x 480 |
ソース | CBR | |
| 平均品質 | H264_MAIN、 MP4 |
150 | 64 | 400 x 224 400 x 300 |
ソース | CBR | iOS 以外のモバイル デバイスの場合 |
| 低品質 | H264_MAIN、 MP4 |
300 | 64 | 480 x 270 480 x 360 |
ソース | VBR | デスクトップ マシンおよび iOS 以外のタブレットや機器の場合 |
| 平均品質 | H264_MAIN、 MP4 |
512 | 80 | 480 x 270 480 x 360 |
ソース | VBR | |
| 良好品質 | H264_MAIN、 MP4 |
800 | 96 | 640 x 360 640 x 480 |
ソース | VBR | |
| 非常に良好な品質 | H264_HIGH、 MP4 |
1100 | 128 | 720 x 405 720 x 540 |
ソース | VBR | |
| 高品質 | H264_HIGH、 MP4 |
1672 | 128 | 1280 x 720 1280 x 960 |
ソース | VBR |
1. サイズは、16:9 と 4:3 の両方のアスペクト比について記載しています。ソース ファイルのサイズとトランスコード設定のサイズの関係についての詳細に関しては、「トランスコード オプションを設定する」の幅と高さを参照してください。
2. 音声のみのレンディションは、実際には動画のビットレートやサイズはないのですが、Video Cloud Studio はこれらより低い値がセットできないようになっています。動画ビットレートとサイズの設定は、音声のみのレンディションでは無視されます。
3. iOS 機器にレンディションを設定する場合、コーデック コンテナ設定には、MAIN 設定や HIGH 設定ではなく、必ず BASE 設定を使用してください。そうしないと、プレーヤに「This movie cannot be played」というエラーが表示されます。
ほとんどのアプリケーションではキーフレームレート 2、 音声のみのレンディション以外のすべてで 2 パス トランスコードをお勧めします
動画をアップロードする際には、アップロード用に選択した設定が、アカウント用に選択したトランスコード設定より優先されます。したがって、動画をアップロードする際には、アップロード時の設定がトランスコードの設定と一致しているかどうかを確認することが重要です。以下に、Media モジュールでどのように動画をアップロードするかを見てみましょう。
